今年の4月にイントラリンク東京オフィスから英国オックスフォード本社及びロンドン拠点に異動し、現在日本企業向けイノベーションプロジェクトの実行、ならびに欧州スタートアップ向けの事業開発を行っているアリーシャ・トムソンは先日「Women’s Health Innovation Summit UK」に参加し、日本と英国・欧州におけるフェムテック動向について、以下のような違いを指摘しています。
日本と英国のフェムテック市場の違いは?
英国の方が既に市場に出ている製品の種類が豊富で、よく市場に受け入れられているように感じます。たまたま立ち寄った薬局で以前担当したElvieの母乳ポンプが販売されていたり、普通のスーパーでもさまざまなフェムテック製品を目にすることが多く、スタートアップの躍進が目立ちますね。日本では、数少ないフェムテック専門店に足を運んだり、ネットで買うなどの方法に限られてしまうことも多く、英国ではフェムテック製品がより生活の一部になっているという印象を受けます。 また日本では大企業の存在感が大きく、この分野でも市場を取り込もうとする意欲を感じました。その結果として、市場展開のスピードが落ちてしまう側面もあるかもしれません。
製品開発にみられるマインドの違い
英国では、製品としてさほど洗練されていない状態でも多く市場に出ています。これも、厳重な品質検査や市場調査を重ねてからリリースする日本との違いですね。 「まず製品を出してから徐々に改善を重ねていく」というマインドが、英国の人々に受け入れられているように感じます。 イントラリンクでは今後も欧州のFemTech分野の動向を追っていきます。
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関連リンク Women’s Health Innovation Summit UK Women’s Health Innovation Summit Europe(スイス・バーゼル開催)