イントラリンクはこの度、昨年に英国政府から委託を受けたUK-APAC Tech Growth Programme(TGP)の一環として、水まわり住宅総合機器メーカーであるTOTO株式会社様(以下TOTO)に対するピッチイベントを開催いたしました。
11月末にロンドンのRSAにて開催された本イベントには、TOTOの新規事業開発に貢献する技術の開拓を目的に、水まわりのサステナビリティに関連する分野で活動する8社の英国スタートアップが招待され、ピッチの結果、「世界一スマートな止水栓」を開発するWatergateが優勝を果たしました。
漏水という社会課題へのアプローチと、TOTOが求める新たなビジネスアイデアへの貢献の可能性を評価されたWatergateは、今後TOTOの日本拠点へ招待され、直接協業に向けたディスカッションを進めていく予定です。
イベントの詳細は、以下ビデオよりご覧いただけます。(英語)
参加スタートアップのご紹介
Watergateに加え、本イベントでは下記7社がピッチを行いました。
Wizso:排泄物を脱臭・分解する独自のタブレットにより、トイレの洗浄回数削減と節水を実現
Kelda:高速気流を活用し、大きな水滴のような、高効率のシャワーを提供
Cascade:水使用量を削減するマイクロ中水再利用技術
Boss Cabins:作業現場用のゼロエミッションかつ燃料も消費しないトイレユニット
FootfallCam:トイレ清掃管理システムを含む、プライバシーを考慮した人数カウントシステム
Nanogentech:超微細気泡技術による水の酸素化、廃水汚染物質の好気性生分解促進
Showerkap:オンラインプラットフォームとスマートボックスシステムによる水の管理とモニタリング
参加者のコメント
今回、日本からご参加いただいたTOTO株式会社デジタルイノベーション推進本部長 中村良次様には本イベントにつき、以下のようなコメントを頂戴いたしました。
「弊社は、オープンイノベーションによる新たな価値の創出を推進しており、スタートアップ企業との協業可能性を常に模索しています。また、今回のイベントのテーマであったサステナビリティはTOTOにとって大変重要なテーマです。そういった意味で、今回のイベントは弊社にとってとても有意義なものとなりました。
今回ご参加いただいた8社はそれぞれ異なる視点からサステナビリティに取り組むスタートアップ企業であり、弊社にとって新たな気づきや事業の可能性を考える貴重な機会となりました。今後の協業可能性について幅広く議論をしていきたいと思います。」
一方で、勝者に選ばれたWatergateの創設者兼CEOのKrystian Zajac氏も、以下の通り、優勝の喜びをあらわにしています。
「Watergateがこのピッチイベントの勝者に選ばれたという事実に非常に感激しています。本イベントはイントラリンクによって非常によく企画され、APACの拡大に関するポジティブなエネルギーと洞察に満ちていました。TOTOとWatergateは、水を節約し、限られた水資源を確保するためのスマート・ソリューションを提供するという情熱を共有しています。TOTOはすでに優れたサステイナビリティ・イニシアチブを実施しており、これらをさらに効果的な取り組みにするために、どのような提携ができるか、非常に楽しみにしています。」
英国政府後援のピッチイベントで
新たなパートナーシップを
弊社は昨年より、TGPの一環として、日本大手企業向けにピッチイベントを複数回開催してきました。同プログラムは、英国政府の支援のもと、各社が希望するテーマに沿って、招待するスタートアップの選定からイベント開催当日まで、イントラリンクが全行程において実行パートナーとしてサポートを提供いたします。そのため、日本大手企業には金銭的、かつ準備における負担なく参加いただくことが可能です。
このような英国政府の後援を受けたピッチイベントにご関心がございましたら、ぜひこちらまでお気兼ねなくお声がけください。個別面談にて、プログラムの詳細をご説明させていただきます。本プログラムへの参加を、皆様のイノベーション活動に関するPRの機会としてもご活用いただければ幸いです。